選手はサーブ用のトスを上げ、カメラは口を大きく開け、あごを上げ、「このボールには上昇途中の段階ですでに個人的な非礼があった」と言いたげな顔を捉えた。サーブフェイスはテニスでもっとも信頼できる笑いの供給源だ。どの選手にも必ずあり、どの選手も自分のそれを見たがらない。
サーブのトスは上を見ながら体をスイング用に開くことを要求する。呼吸のため口は開き、リラックスのためあごは下がり、目はレーザー的にボールを追う。この要素を静止画で一つに重ねると、選手のエージェントが大会公式ギャラリーからの削除を依頼する顔ができあがる。依頼は毎回却下される。写真ギャラリーの側は、何がアクセスを呼ぶかを熟知している。