サイドラインでチアリーダーふたりが拳を挙げて立ち、下では男性のサポーターふたりが腰のあたりを支えていた。カメラは下段の表情を切り取った。チームスピリットから、「人を頭上に持ち上げるには予想よりはるかに強い体幹が要る」と発見した人間の歪んだ集中へ、顔が切り替わる瞬間だ。
チアのスタントは、ベースが下からフライヤーを支え、完璧なバランスと安定したグリップを保ち、「腕が燃えている」事実を顔に出さない芸を要求する。姿勢は機能的。そこで発生する顔のしかめは非自発的。このふたりはスタントと物理法則の双方にコミットしていた。両方が、応援練習では準備しきれなかった負荷を肩に要求してきた。